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シリアが化学兵器禁止条約への加盟を宣言、国連が申請文書受理

9月12日、化学兵器禁止条約への加盟に関する文書を国連に提出したシリアのジャファリ国連大使(写真)は、「きょうからシリアは条約の加盟国になる」と述べた(2013年 ロイター/Brendan McDermid)

[国連 12日 ロイター] - 化学兵器禁止条約(CWC)への加盟に関する文書を国連に提出したシリアのジャファリ国連大使は12日、ニューヨークで会見し、「きょうからシリアは(化学兵器禁止)条約の加盟国になる」と述べた。

国連のハク報道官は同日、文書を受け取ったことを明らかにした。国連の当局者は「(条約署名までに)シリアがほかにもいくつかの措置を講じる必要があると思う」と述べ、文書を精査していることを明らかにした。

米政府は慎重な姿勢を維持している。複数の国連外交筋や国連当局者は、シリア側がまだ正式加盟のための全ての条件を満たしていないとの見方を示した。

国連の米国代表団の広報担当者、エリン・ペルトン氏は、シリアがCWCに加盟する意向を示したのは、最初の1歩にすぎないと指摘。

ペルトン氏は「2度と使用されないよう、化学兵器の所在を特定して最終的に廃棄へとつなげるような仕組みが即刻必要だが、これへの対応ができていない」と述べた。また、条約に違反した場合、即座に講じられる措置も明らかにされていないと指摘した。

シリアのアサド政権は、米国による軍事介入回避に向けた措置の一環として同条約の加盟を確約している。同条約は加盟国に化学兵器の完全撤廃を要求するもので、非加盟国はシリアを含め7カ国となっている。

米国務省のハーフ副報道官は、シリアが化学兵器禁止条約加盟文書を提出したことは、非武装化の代替とはならないとの立場を示し、シリアの化学兵器の国際管理下への移管をめぐるロシアとの協議が続けられている間は、武力行使の選択肢は排除されないと述べた。

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