[サンフランシスコ 30日 ロイター] -米紙ワシントン・ポストの30日の報道によると、米国家安全保障局(NSA)は、インターネット検索大手の米グーグルGOOG.OとヤフーYHOO.Oが世界中のデータセンター間での電子メールや他のユーザー情報の同期化に利用している通信回線網に直接侵入していた。
同紙は、スノーデン元NSA契約局員が暴露した文書を基に報じた。
NSAは裁判所命令が必要な米国内でのデータ収集活動と比べ、自由度の高い海外で米主要企業のデータを傍受しているとみられる。
グーグルのデビッド・ドラモンド最高法務責任者(CLO)は「政府がわれわれのファイバー回線網からもデータを傍受しているとみられることに怒りを覚える。早急な改革が必要であることが如実に示されている」と語った。
今回報じられた監視プログラムは英情報機関の政府通信本部(GCHQ)と共同で運営されており、最近、特定の30日間に1億8100万件のデータが収集されていたという。米国の住民からのデータがどの程度含まれているかや、NSAがこのうちのどの程度の情報を保持しているかなどは不明。
ヤフーの広報担当者は「われわれはデータセンターのセキュリティー保護のため、厳しい管理を行っている。NSAや他のいずれの政府機関にもデータセンターへのアクセスは認めていない」と語った。
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