November 6, 2013 / 8:42 AM / 6 years ago

ボックス圏のドル円と日本株、決算前のヘッジファンドなど様子見

[東京 6日 ロイター] -日本株やドル/円はボックス圏での推移が続いている。国内外の材料が一巡したことが背景だが、11月に決算を迎えるヘッジファンドが売買を控えていることも一因だ。

11月6日、日本株やドル/円はボックス圏での推移が続いている。写真は8月、都内で撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

海外年金など長期投資家は日本株買いをたんたんと進めているとみられているが、ボリュームは小さい。国内企業の中間決算は個別物色止まりで、全体市場への波及は乏しく、方向感に欠ける展開となっている。

<売買ボリューム低下>

日経平均.N225は、1万4100円から1万4600円の狭いレンジで、ここ7営業日間推移している。ドル/円も97円─99円のレンジで往来を繰り返しており、動意は乏しい。マクロイベントが一巡したこともあるが、需給的にはこれまで相場を動かしてきたヘッジファンドなどの売買が止まっていることが要因だとみられている。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は「ヘッジファンドの多くは11月の20日と30日に決算を迎える。利益確定売りも一巡したようであり、決算が終わるまではしばらく様子見になるのではないか」とみる。

東証1部売買代金は2兆円前後と、個人投資家の短期売買もあってボリュームはそれほど落ちていないが、これまで相場の方向性を決めてきたヘッジファンドの売買が低下していることが、日本株がボックス圏相場になっている背景だ。ドル/円の売買量(スポット、日銀発表ベース)も1兆円を超える日が少なくなってきている。

国内企業の中間決算発表が佳境を迎えているが、全体株の停滞ムードを変えるには至っていない。昼過ぎにトヨタ自動車(7203.T)が今期営業利益予想を上方修正する方針と伝わると、先物買いが強まり、日経平均は一時182円高となったが、市場では「短期売買の材料にされたにすぎず、企業収益に対する期待感の変化はない」(国内証券)との指摘が出ている。

<定まらない景況感>

景況感も定まらない。10月の米ISM指数は製造業だけでなく、米政府機関閉鎖などの影響をより受けやすいのではないかと警戒されていた非製造業も市場予想を上回る強い数字だったが、中身をみると弱さも見えると指摘されている。

ISMの製造業景気指数は入荷遅延と在庫がプラスに大きく寄与していた一方、非製造業は新規受注指数が2カ月連続で低下。「製造業、非製造業ともに内容は、ヘッドラインほどはよくない。景気の要である企業のセンチメントが財政協議の影響でどう変化するかが焦点だ」とSMBC日興証券チーフエコノミストの牧野潤一氏は指摘する。

グローバル景気の不透明感が晴れず金融緩和の長期化観測は根強く続くため、欧米やアジアの株価は金融相場のなかで堅調だが、円安期待が後退している日本株は上値が重くなりやすい。

<欧州で金融緩和期待>

金融緩和観測は欧州にも広がっている。7日の欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利を過去最低の0.5%に据え置くとの予想が多いが、金融緩和期待は続く見通しだ。

ロイターが前週実施した調査では、12月の利下げを予想する声が多かったほか、アナリスト59人中44人はECBが来年初めにも追加の流動性供給を行うと予想している。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ為替ストラテジストの植野大作氏は、来年になれば米国は量的緩和の段階的縮小が始まる一方、ECBは「流動性の崖」を回避するために、これまで受動的に進めてきた資産規模の段階的縮小に歯止めをかけると予想。「段階的縮小が始まる米国と、段階的縮小に歯止めがかかるユーロ圏という違いが意識されるなかで、長い目では(ユーロが)1.3ドルを割っていく方向にあるのではないか」との見方を示している。

伊賀 大記;編集 田中志保

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