[サンフランシスコ 9日 ロイター] -米カリフォルニア州サンフランシスコで9日、IT企業の従業員の流入が生活費を押し上げているなどとして、デモ参加者がグーグル(GOOG.O)の通勤バスの運行を約30分間にわたり妨害した。
抗議活動はサンフランシスコのミッション地区で行われ、参加者は「サンフランシスコは売り物でない」「(賃貸物件からの)強制立ち退きを止めよ」とのスローガンを掲げ、バスを囲んだ。
通勤バス運行を支持する人たちは、従業員のバス利用が道路の渋滞緩和につながると主張。反対派はこれらのバス運行によりバス停が混雑し、公共交通の利用者減少に影響するとしている。市内のバス停には、IT企業の自社バスを批判する落書きも増えている。
バス車内に足止めされたグーグル社員らの多くは、ツイッターで抗議デモの状況についてツイートするなどした。グーグルの広報担当は、「サンフランシスコ市民に不便を生じさせることは当然避けたい」とし、同市交通当局とシャトルバスの運行について協議していると発表した。
グーグルの本社はサンフランシスコから約55キロ離れたマウンテン・ビューにあるが、従業員の中にはサンフランシスコに住む人もおり、社内バスを利用して通勤している。アップルやフェイスブックなども同様の通勤バスを運行している。
バス妨害を主催した団体「ハート・オブ・ザ・シティー」は、家賃高騰による滞納などを理由としたテナントの強制立ち退きに抗議するため、10日に不動産開発業者に対するデモを行う予定。
オンラインの不動産会社トゥルーリアによれば、サンフランシスコでの2ベッドルームのアパートの家賃は昨年10%上昇し、中央値は3250ドルとなった。ニューヨークでの家賃の上昇率は同2.8%だったという。