December 17, 2013 / 6:57 PM / 5 years ago

ロシアがウクライナ支援で合意、ガス価格も引き下げ

[モスクワ 17日 ロイター] -ロシアは17日、ウクライナに対し150億ドルの金融支援を実施し、同国がロシアから輸入する天然ガスの価格を約3分の1引き下げることで合意した。親ロシアか親欧州かで揺れるウクライナを支援することで、ロシアは自らの政治・経済圏にとどめたい考え。

12月17日、ロシアはウクライナに対し150億ドルの金融支援を実施することなどで合意した。写真はウィンクするウクライナのヤヌコビッチ大統領(左)とロシアのプーチン大統領。モスクワで同日撮影(2013年 ロイター/Sergei Karpukhin)

モスクワを訪れているウクライナのヤヌコビッチ大統領はロシアのプーチン大統領と会談。合意によると、ロシアは総額150億ドル相当のウクライナのユーロ債を買い入れる。

また、ウクライナの国営エネルギー会社ナフトガスがロシアのガスプロム(GAZP.MM)から天然ガスを輸入する際の価格を1000立方メートル当たり268.5ドルとし、これまでの400ドル近辺から引き下げる。ウクライナのエネルギー相によると、新価格は来月初めから適用される。

モスクワのクレムリン(大統領府)でヤヌコビッチ大統領と共同記者会見に臨んだプーチン大統領は、「ロシア政府は国民福祉基金(NWF)を利用してウクライナの債券を買い入れることを決定した」と述べた。

ただ、債券買い入れには「いかなる条件もつけない」とし、ロシアが主導する関税同盟のウクライナの加盟問題については今回の会談では協議しなかったことを強調した。

キャピタル・エコノミクス(ロンドン)の首席新興国市場エコノミスト、ニール・シャーリング氏は、今回の合意により「(ウクライナが)直面していた国際収支上の危機は遠のく」としながらも、「見通しに対する大幅なリスクは解消されていない」と述べた。

ヤヌコビッチ大統領は前月、欧州連合(EU)との関係を強化する「連合協定」の締結を見送り、ロシアとの協力関係を密にする方針に転換。首都キエフでは同大統領の辞任を求めるデモが起きており、17日も抗議デモが予定されている。

今回の合意により、デモが勢いを増す可能性もある。

ただ金融市場はロシアによる支援を歓迎。トレードウエブによると、債券市場で2014年償還と2023年償還のドル建てウクライナ国債価格は、ともに約2カ月ぶり高値に上昇した。

ウクライナの債務保証コストも低下。マークイットによると、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場でウクライナの期間5年のCDSコストは1048ベーシスポイント(bp)と、前日から11bp低下した。

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