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今週のドル/円は底堅いか、新興国懸念の後退と株高復活が鍵に
2014年2月2日 / 23:37 / 4年後

今週のドル/円は底堅いか、新興国懸念の後退と株高復活が鍵に

[東京 3日 ロイター] -今週の外為市場で、ドル/円は底堅い展開になりそうだ。新興国懸念の後退と株高基調の復活がなければ、上昇基調への回帰は難しいとみられている。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測で、ユーロにはなお売り圧力がかかりそうだ。

予想レンジは、ドル/円が101.00―104.00円、ユーロ/ドルが1.3400―1.3600ドル。

前週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に新興国通貨に強い売り圧力がかかった。トルコリラの大幅下落に直面したトルコ中銀は、緊急で金融政策決定会合を開催して大幅利上げに踏み切った。インド中銀、南ア中銀も利上げを決めた。FOMCで資産購入規模の縮小継続が決定されると、いったんは新興国通貨売りが後退したが、前週末1月31日の海外市場ではトルコリラや南アランドが再び下落。米国株も下げており、「地合いは悪い」(国内金融機関)との声が出ている。

海外勢は、堅調な米国景気、日本の貿易赤字傾向、日米の金融政策の方向感の違いなどからドル高/円安予想を変更しておらず、ドルの下値では買いを入れているという。ただ、ドル/円が持続的に水準を戻すには、新興国懸念の大幅な後退に加え、株高基調の復活が条件になるとみられている。

今週、新興国懸念がくすぶり続けるのか後退するのか。1日発表の中国の1月製造業PMIは50.5となり、事前予想に一致した。ただ、前月の51.0からは低下しており、株高基調をもたらすには力不足とみられている。

7日には、ロシア・ソチで冬季五輪が開幕する。ロシアルーブルも下げ基調を鮮明にしているが、五輪開幕に際して不測の事態が発生しないかが焦点になる。

ロシア中央銀行は1月30日、ルーブル相場がドルとユーロで構成する通貨バスケットに対する目標変動幅を超えて推移した場合、無制限に介入すると表明している。

<ドル/円の下値では買い>

今週は、米欧で重要な経済指標の発表やイベントが相次ぐ。米国では1月ISM製造業景気指数や1月米雇用統計などが発表される。シティバンク銀行・個人金融部門の尾河真樹シニアFXマーケットアナリストは、米経済指標で米景気の堅調推移が確認され、新興国通貨の下落に徐々に歯止めがかかってくるようであれば、ドル/円は103円半ば程度までの回復もありうるとみている。

前週、ドル/円には下落圧力がかかったが、下値では実需の買いや海外ヘッジファンドの買いが流入し、サポートされた。

大手信託銀の関係者は、ドル/円について「もう少し新興国の状況が落ち着くには時間がかかりそうなので上値は重そうだ」とする一方、実需筋の買いがかなり旺盛なため「こういった買い圧力がある限りは、ドル/円は落ちてもスピードを伴った下落にはならないのではないか」とみている。

<ECB理事会>

6日にはECB理事会が開催される。1月31日発表の1月ユーロ圏CPI速報値は前年比0.7%上昇となり、12月の0.8%から伸びが鈍化。ECBの追加緩和観測からユーロが急落した。ユーロには、昨年末の上昇基調の反動に伴う売り圧力も掛かっているという。

週明けのマーケットではユーロがやや持ち直しているが、国内金融機関の関係者は「レベル感では買いだろうが、底打ちかどうかまだ判断は難しい」と話す。

為替マーケットチーム

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