February 13, 2014 / 7:42 AM / 4 years ago

日本株は「三空」後の一服、材料一巡し海外勢の関心も低下

[東京 13日 ロイター] -日本株は戻りが一服。テクニカル分析で言う「三空」を形成した後だけに過熱感も強く、利益確定売りが出た。ドル/円も連動し円高方向に振れる展開だ。1月米雇用統計とイエレン新米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を通過し、材料一巡感が強まっている。

さらに日本株やアベノミクスに対する海外勢の関心が、足元で低下しているとの声も広がっており、日本株や円の先行きには霧がかかったままのようだ。

<レンジ相場色強まる>

テクニカル分析上、前日高値・安値からかい離して、翌日の相場が形成される場合を「空(窓)」と呼ぶ。上昇相場では、成り行き買いや売り方の踏み上げで、一気に相場水準が上方に跳ね上がることが実体上の背景だ。その「空」が三回続いて表れれば、天井に近いとされ、売りのシグナルと言われている。

前日、その「三空」を形成した日経平均.N225はセオリー通りに大幅反落。一時、300円を超える下落となり1万4500円を割り込んだ。本日の寄り付きや高値が前日高値を少しでも上回っていれば、テクニカル上、完ぺきな売りサインだったが、3営業日で約645円上昇しており、いずれにせよ利益確定売りが出やすい状況にあった。

みずほ証券・エクイティ調査部シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏は「前日も終値が寄り付き値よりも低く、チャート形状は悪かった。年初からの下げ相場がいったんリバウンドしたが、売り方の踏み上げなども一巡したようだ。主なイベントも通過し、レンジ相場色が強くなってきた」との見方を示している。

200日移動平均線(1万4458円64銭=13日)が下値支持線となり、底打ち感は出ているが、売買代金も減少気味で上値を追うエネルギーは乏しい。ドル/円も日本株に振らされる展開だ。

市場では「1月米雇用統計とイエレンFRB議長の議会証言は無事に通過したが、内容はまちまちで判断を変えるような材料はなかった。新たな材料待ち」(岡三オンライン証券・投資戦略部部長の武部力也氏)との声が増えてきている。

<米経済や金融政策見極めには時間必要>

ただ、相場の方向性を決めるような材料は、すぐには出てこない可能性が大きい。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は3月の18─19日まで開催の予定はない。新メンバーが多数入ったイエレンFRBが、どのような政策運営を行うかは不透明感が強いままの状態が続きそうだ。

市場を覆う不透明感のもう1つの原因である米経済については、13日の1月米小売売上高など統計指標を丹念にチェックしていくことになる。寒波の影響が一巡すれば、緊縮財政策の圧力減退などで景気は徐々に押し上げられていくとの見方がエコノミストに多い。

だが、その寒波は予想以上に長引いており、3月7日に2月米雇用統計が出ても、その影響を除いた「ノーマル」な数値を判断するのは難しい可能性がある。

新興国問題は小康状態となっており、利上げで為替レートが安定化すれば、高金利の魅力から、資金流入の再開も期待できる。しかし、テーパリング(米量的緩和縮小)が新興国を取り巻くマネーフローにこれから影響するのか、まだ予断を許さない。

    <コールが人気の理由>

    1月の景気景気ウォッチャー調査や12月機械受注など日本経済に関する弱めの指標が出ているが、中身はそれほど悪くないとの指摘も多い。

    1月の景気ウォッチャー調査では、現状判断DIが54.7と3カ月ぶりの低下となったが、季節調整値では57.4と2005年11月に次いで過去2番目に高い数値だった。

    先行き判断は1年2カ月ぶりに50を下回ったが、三井住友アセットマネジメント・チーフエコノミスト、宅森昭吉氏は「消費増税を控えており、ある意味、当然の低下。賃金は上昇傾向にあり、ベアを上げられない企業も夏のボーナスは増えそうだ。企業が設備投資などに踏み切れば、増税の悪影響は相当程度カバーできる」と指摘する。

    12月機械受注の下振れも前月からの反動の面があるという。

    ただ「消費増税の影響は、消費者のマインドにどう影響するかという点が大きく、予想は難しい」(外資系証券エコノミスト)との声も多い。さらにアベノミクスへのマーケットの関心は低下しており、東京市場は海外材料に左右されやすい展開が続いている。

    「日経平均のコールオプションの買いが増えているのは、下落リスクを警戒しているからだろう。日本株が上昇すると確信できるならば現物株を買えばよい。先行きの不透明感が濃いからこそ、下落リスクを限定できるコールの買いが人気になっているようだ」と、りそな銀行・総合資金部チーフストラテジストの高梨彰氏は指摘している。

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