February 21, 2014 / 3:12 PM / 4 years ago

ウクライナ大統領と野党が合意、大統領選前倒し

[キエフ/ベルリン/モスクワ/ロンドン 21日 ロイター] - 反政権派と治安部隊の衝突で揺れるウクライナのヤヌコビッチ大統領は21日、事態収束に向け、欧州連合(EU)の仲介の下で野党3党の代表と合意書に署名した。

ヤヌコビッチ大統領は、大統領選挙の前倒しや挙国一致政府の発足、大統領権限を制限する憲法改正など一連の譲歩に応じた。

署名を受け、議会は大統領の権限を制限する2004年憲法を復活させる案を可決するとともに、刑法の改正案を承認。これにより、職権乱用罪で服役中のティモシェンコ前首相が釈放される可能性も出てきた。

ただ、これらの譲歩を受け、ヤヌコビッチ大統領の即時退陣を求めるデモ隊がキエフの独立広場の占拠をやめるかどうかは不透明だ。

ヤヌコビッチ大統領は、多数の犠牲者が出ているウクライナの危機解決に向け、夜を徹して野党勢力と協議。ドイツのシュタインマイヤー外相のほか、ファビウス仏外相、シコルスキ・ポーランド外相らが仲介役を果たした。

EUや米ホワイトハウスは合意をたたえたが、ロシアは支持を表明することは控えた。

EU代表は立会人として合意書に署名し、「あらゆる暴力や対立の即時停止」を求める共同声明を発表した。

一方、ロシアのプーチン大統領の人権担当特使ウラジーミル・ルーキン氏は合意書に署名しなかった。インタファクス通信によると、同氏は「ロシアが交渉に加わる時期が遅かったのは適切でない。最初から交渉の形式について合意があるべきだった」と語った。

EUのアシュトン外交安全保障上級代表は、合意内容の履行には大きな困難が伴うとの見方を示し、当事者がいかなる暴力の脅しもちらつかせないことが重要だと述べた。

ロシアのラブロフ外相と協議し、暴力を止める必要があるとの認識で一致したことも明らかにした。

また、この日の合意を受け、EUが前日にまとめた制裁の行方をめぐりどのような決定を下すかは、現地に滞在する加盟国の外相が報告する情報次第との考えを示した。

米ホワイトハウスの報道官は、合意内容が実施されない場合、引き続き追加制裁を発動する用意があると述べた。

ウクライナ経済の見通しはなお不透明だ。ウクライナが昨年11月にEUとの協定締結を拒否した後、ロシアは同国に対し150億ドルの援助を約束したが、実施する意向を変えていないかは明確にしていない。

格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)は21日、ウクライナの長期外貨建てソブリン債格付けを1段階引き下げ「CCC」とした。S&Pがウクライナの格付けを引き下げるのは、ここ3週間で2度目。政治情勢の大幅な悪化を指摘した上で、デフォルト(債務不履行)リスクについて警告した。

金融市場では、合意への期待感から通貨フリブナが上昇した。

*内容を追加して再送します。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below