[ワシントン 24日 ロイター] -米国防総省は24日、陸軍の兵力を現在の約52万人から44万─45万人規模に削減する方針を明らかにした。実現すれば、米陸軍の規模は第2次世界大戦に参戦する前の規模に縮小する。
3月4日の国防予算案発表を前に、2015年度予算での歳出削減達成に向けた計画をヘーゲル国防長官が説明した。
長官は、米軍がアフガニスタンからの撤収を進め、国防支出の削減を図るなか、国防総省は今後も引き続きアジア太平洋に軸足を移す方針で、これまで予定されていた数の地上兵力はもはや不要になると説明した。
陸軍は今後1年でおよそ49万人規模に削減される予定だった。
45万人に削減されれば、第2次世界大戦に参戦する前の1940年以来の水準に縮小する。
国防総省は今後10年間で約1兆ドルの歳出を削減する案を模索している。2015年度の国防予算はおよそ4960億ドルと、14年度からほぼ横ばいだが、昨年の想定は下回っている。
ヘーゲル長官は、A10攻撃機の全廃や軍人への手当なども削減する考えを明らかにした。
*見出しを修正して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」