[チューリヒ 8日 ロイター] -スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のジョルダン総裁は、ウクライナ情勢の緊迫化でスイスフランが上昇する場合、1ユーロ=1.20フランに設定しているスイスフランの上限を超えないよう、無制限の為替介入を行う用意があるとの考えを示した。
8日付の現地紙バーズラー・ツァイトゥングが総裁のインタビュー記事を掲載した。
同紙によると、総裁は「われわれは最低限の為替レートを防衛するため、無制限の外貨購入を行い、必要な場合は別の措置を講じる」と述べた。
また、スイス中銀が注視しているウクライナ情勢について「軽視すべきでないリスク」と指摘。一方で、中銀が2012年9月以降、フラン高阻止に向けた為替介入を行っていないことにも言及した。
スイス中銀はリセッション(景気後退)とデフレを回避するため、2年以上にわたってスイスフランの対ユーロ相場の上限を現行の水準で維持している。
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