April 19, 2014 / 10:05 AM / 5 years ago

与那国島に自衛隊レーダー基地、中国にらみ空と海の監視強化

4月19日、防衛省は、日本最西端の沖縄県与那国島で基地建設に着手した。写真は静岡県裾野市の演習場で訓練する自衛隊。昨年7月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[与那国町(沖縄県) 19日 ロイター] -防衛省は19日、日本最西端の沖縄県与那国島で基地建設に着手した。1972年の返還以降、沖縄県に自衛隊の基地が新設させるのは初めて。東シナ海の空と海で中国との緊張が高まる中、これまでよりもさらに西域に監視部隊を置き、南西諸島の防衛を強化する。

防衛省は島の中心地の祖納地区と西部の久部良地区にレーダーを設置。さらに約100人の沿岸警備部隊と約50人の後方支援部隊を駐留させ、付近を航行する艦船と航空機を監視する。2015年度末までに運用を開始する。

着工式に出席した小野寺五典防衛相は「日本最西端の与那国島への沿岸監視部隊の配置は、南西地域の自衛隊の空白を埋めるもの」とあいさつ。「この部隊が担う役割や意味はたいへん大きい」と語った。

これまで自衛隊の基地は、沖縄本島から290キロ西にある宮古島の航空レーダーが最西端。これは米軍から移管されたものだった。さらに200キロほど西の与那国島に航空機と船舶の両方を補足できるレーダーを置くことで、監視態勢を強める。追加で移動式の航空レーダーを置く場所も整備する。

与那国島は尖閣諸島(中国名:釣魚島)から南へ約150キロ、台湾から東へ110キロに浮かぶ人口約1500人の島。国境にありながら、警察官2人が駐在するだけだった。

防衛省は与那国島以外の南西諸島にも基地の新設を検討している。小野寺防衛相は式典後、記者団に対し「しっかりと検討し、配置に当たっては地元自治体と話し合うことが大事だと思っている」と述べた。

安全保障と経済振興の観点から、島はかねてから自衛隊の誘致活動をしてきた。国境の島の守りを強化する必要があることから、政府は2011年に沿岸監視部隊を置くことを決定。今年3月に与那国町との間で土地の借用契約を正式に結んだ。

しかし、有事の際に攻撃対象になる恐れがあるなどとして、地元の賛否は今も割れている。式典会場前では、50人ほどの反対派が抗議。小野寺防衛相が乗る車両の進行を阻止しようとする場面もみられた。1年前に埼玉県から移住してきたという女性は「もっと話し合う必要がある。標的になるのが怖いとか、そういう話もさせてくれない」と語った。

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