[東京 17日 ロイター] - 日本における不動産の投資額が2013年1─6月期、円建てベースで前年同期比85%増の約2兆円になり、6カ月間で2012年(年間ベース)の投資総額を上回るペースで拡大した。米不動産サービス会社大手のジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)JLL.Nが速報値を発表した。
JLLによると、日本の不動産投資額は1─6月期、ドル建てで同50%増の209億ドル。一方、他の主要市場における不動産投資の伸び率は、米国が同9%増、オーストラリア10%増、英国4%増、ドイツ43%増などとなっており、日本の不動産投資の伸び率は突出している。
JLLはその理由や、国内外の投資家の内訳などは開示していない。確報値や調査結果をまとめたリポートを7月末に発表する、としている。
4─6月期の世界の不動産投資額は、前年同期比4%増の1140億ドルと、5四半期連続で1000億ドルを超えた。1─3月期は1050億ドルだった。JLLは、2013年通年ベースの世界の不動産取引総額が4500億─5000億ドルに達する見通しとしている。2012年は4430億ドルだった。
江本恵美
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