[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米JPモルガン・チェース(JPM)JPM.Nは26日、コモディテイ(商品)現物取引事業から撤退すると発表した。銀行の商品現物事業に対する規制を強化するよう圧力が強まっていることが背景。
JPモルガンの商品現物取引事業として、金属専用の倉庫事業を展開する子会社のヘンリー・バスを保有しているほか、ヒューストンとニューヨークに電力・原油のトレーダーチームを抱えている。
JPモルガンは社内で検討した結果、これらの事業の「戦略的な代替」となる分野を追求するべきとの結論に達したとしている。撤退にあたり、関連部門の「売却、分社化、戦略的提携」を模索する。
デリバティブ(金融派生商品)などの金融商品や、貴金属関連事業などは継続する。
米連邦準備理事会(FRB)は19日、商業銀行に商品現物の取引を許可した2003年の決定を見直していることを明らかにしている。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」