[フランクフルト/モスクワ 30日 ロイター] - 30日の欧州市場で、炭酸カリウム鉱業株が急落した。ロシアの肥料大手ウラルカリURKA.MMが、同業種で世界有数の規模を誇るベラルーシのベラルーシカリとの合弁事業から撤退を表明し価格が下落する見通しを示したことを嫌気した。
ウラルカリは提携解消で、今年後半は国際市場で炭酸カリウムの価格が現在の1トン当たり400ドルから下落し、300ドルを下回る可能性に言及した。
ウラルカリ株は1106GMT(日本時間午後8時06分)時点で21.6%下落した。一時取引が中断、再開後も下げ幅を拡大した。
競合するドイツのK&SSDFGn.DEに24.5%下落、6年ぶりの安値をつけ、1日としては過去最大の下げ幅となった。
イスラエル・ケミカルズICL.TAは16.2%下落した。
今回の提携解消を受け、北米のカンポテックスが輸出事業で優位に立つ。同事業のメンバー、カナダのポタッシュ・コーポレーション・オブ・サスカチワンPOT.Fは10.2%下落した。
*本文を一部修正して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」