August 2, 2013 / 6:18 AM / 7 years ago

生放送で赤ちゃんプレゼント、パキスタンのTV番組が物議

[イスラマバード 1日 ロイター] - 熾烈な視聴率争いを繰り広げるパキスタンのテレビ業界で、あるトークショーの企画が議論の的となっている。それは生放送中に赤ちゃんをプレゼントするというものだ。

8月1日、熾烈な視聴率争いを繰り広げるパキスタンのテレビ業界で、生放送中に親に捨てられた赤ちゃんを視聴者に提供する企画を始め、物議を醸している。写真中央は番組の司会者アミール・リアカット・フセインさん(2013年 ロイター/Akhtar Soomro)

番組の司会を務めるアミール・リアカット・フセインさん(41)は先月、親に捨てられた2人の女の赤ちゃんを子供のいない夫婦に引き渡し、さらに今週は男の赤ちゃんを提供する予定だ。

「私たちがこの子を見つけていなければ、今頃犬か猫に食われていただろう」。番組の中で小さな女の子を新しい両親に差し出す際、フセインさんはそう語り、観客からは拍手が沸き起こった。番組に出演し赤ちゃんをもらったリアズ・ウディンさんは「生放送で私たちは子供を授かった」と喜びを語った。

フセインさんはパキスタンで最も人気のある司会者の1人だ。彼が司会を務める番組も普段は、視聴者への景品としてバイクや携帯電話、豪華なもので土地の権利書などをプレゼントしている。

しかしテレビ業界で視聴率競争が激しさを増すと、フセインさんは番組中に赤ちゃんを2家族に手渡し、国民をあっと驚かせた。

視聴率競争が激しさを増している背景には、放送業界の自由化がある。以前は厳しかった国による規制が次第に緩和され、当局の顔色をうかがう必要がなくなったテレビ局は、視聴者とスポンサー獲得に躍起になっている。

ある番組の女性司会者は倫理的な行動をしているか試すと称して、公園にいる一般のカップルの後を隠れて追尾。また、あるニュース番組は暴動の取材中に銃撃されたスタッフが流血の末に死亡する様子を生中継し、物議を醸した。

番組が提供した子供たちは支援団体が保護した捨て子たちだ。この団体は、親に捨てられた新生児がいないか、ゴミ捨て場などを探しているという。またフセインさん自らも子供の提供を呼びかけている。フセインさんのホームページには「貧困や病気などで子供を育てられなければ、殺すよりもアミール先生に託しましょう」というメッセージが掲げられている。

多くのパキスタン国民はこの番組に不快感を示している。番組に子供を提供する支援団体は、養子を引き取りたいと願う親は多く、また希望者の身元は適切に審査されていると反論する。また国民が本当に怒っているのは、子供を手放さなければならないほどの貧困だと主張した。

ロイターは番組プロデューサーにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

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