[カイロ 15日 ロイター] - エジプト保健・人口省は15日、モルシ前大統領支持派の強制排除などに伴う衝突の死者数が578人になったと明らかにした。この他、数千人の負傷者が出ているとしている。
だが、当局がまだ把握していない遺体は数百に上るとされ、前大統領の支持母体のムスリム同胞団は、死者数は当局の発表をはるかに上回っていると主張している。
エジプト情勢の混乱を受けて、国連安保理は同日、緊急会合を開催する。開催はフランス、英国、オーストラリアが要請していた。
ムスリム同胞団の支持者ら数百人はこの日、カイロにある政府の建物を襲撃、放火した。国内第2の都市、アレクサンドリアでも、前大統領の復権を求めて数百人が行進するなど混乱が広がっている。
国営テレビが伝えたところによると、内務省は政権側や行政庁舎へ再び攻撃があった場合、治安部隊が実弾で反撃すると警告した。
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