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円とスイスフランが上昇、シリア情勢緊迫化でリスク回避=NY市場
2013年8月27日 / 21:38 / 4年後

円とスイスフランが上昇、シリア情勢緊迫化でリスク回避=NY市場

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 27日終盤のニューヨーク外為市場では、シリア情勢の緊迫化を受けて安全通貨の円とスイスフランが上昇し、高リスクとされる豪ドルやニュージーランド(NZ)ドルが値下がりした。欧米がシリアへの軍事行動に動く態勢にあると報じられ、投資家の不安感が高まった。

8月27日、終盤のニューヨーク外為市場では、シリア情勢の緊迫化を受けて安全通貨の円とスイスフランが上昇し、高リスクとされる豪ドルやニュージーランドドルが値下がりした。写真は2月、都内で撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)

関係筋によると、西側諸国はシリアの反政府派に対してアサド政権軍への攻撃を行う可能性があると伝えた。こうした報道に圧倒されて、ドイツのIFO経済研究所の8月独業況指数など、27日発表された経済指標が好調だったにもかかわらず、積極的にリスクを取る動きは見当たらなかった。

野村証券(ニューヨーク)の為替ストラテジスト、チャールズ・セントアーノード氏は「シリア情勢を理由とした典型的なリスク回避の1日だったように見受けられる。それが円がドルに対して、さらにドルがそれ以外の大半の通貨、特に豪ドルやNZドル、新興市場国通貨に対してそれぞれアウトパフォームした理由だ」と説明した。

終盤のドル/円は1.5%安の97.04円。23日につけた3週間ぶり高値近辺の99.15円からはかなり下がり、1週間ぶり安値の96.97円に迫った。

終盤のユーロ/円も1.3%安の129.94円となった。

ドル/スイスフランは0.6%安の0.9178フラン、ユーロ/スイスフランは0.5%安の1.2286フラン。

ユーロ/ドルは0.2%高の1.3392ドル。

BKアセットマネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、キャシー・ライアン氏は「シリアへの国際社会の対応をめぐるリスクの高まりとともに投資家がキャリートレードを巻き戻し、主要通貨がドルと円に対して押し下げられた」と指摘した。

円とスイスフランは、金融市場が緊張状態にあったり地政学的な不透明感が強い局面では上昇する傾向があり、経済成長と連動する高利回り通貨は売りを浴びる。ドルの場合は、新興市場国通貨に対して買いが入った。

終盤の豪ドル/米ドルは0.4%安の0.8994米ドル、豪ドル/円は1.8%安の87.28円。NZドル/円は2.1%安の75.74円。

新興市場国通貨は、インドルピーが史上最安値を更新し、ロシアルーブルやインドネシアルピアなどが数年来の安値に沈むなど、軒並み急落している。

この日発表された8月のIFO独業況指数は1年4カ月ぶりの高水準だったが、シリア情勢に市場の関心を奪われ、ユーロへの影響は一時的にとどまった。

米国では大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)の8月消費者信頼感指数が改善し、6月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数も季節調整済みで上向いた。

ただ、過去2日間に出てきた7月の新築一戸建て住宅販売戸数などの米経済指標は失望を誘う内容で、ドルを圧迫してきた。それでもドルに対しては押し目買いも入り、相場急落にはつながっていない。

ロイターのデータによると、終盤のドル指数.DXYは0.3%安の81.138だった。

*情報を追加して再送します。

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