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米議会はシリア問題で財政議論時間切れへ、決着先送りの可能性大
2013年9月2日 / 02:07 / 4年後

米議会はシリア問題で財政議論時間切れへ、決着先送りの可能性大

[ワシントン 1日 ロイター] - 米議会で米軍の対シリア攻撃の承認をめぐる採決が行われることで、財政問題などへの影響が予想されている。採決に時間が取られ、政府機関の運営資金の調達や債務上限引き上げなど今秋に期限が迫る問題への対応を審議する時間は、ほとんど残らないとみられる。

9月1日、米議会で米軍の対シリア攻撃の承認をめぐる採決が行われることで、財政問題などへの影響が予想されている。7月撮影(2013年 ロイター/Larry Downing)

シリア問題を受け、米議会が、政府が秋を乗り切れるよう短期の資金調達措置に合意し、より包括的な合意や大きな政治決着を先送りする可能性が高まっている。

下院が夏季休会明けの9月9日以後、月末までに予定している審議日程はわずか9日。アナリストは、次の会計年度が始まる10月1日までに連邦政府機関の閉鎖を回避するための政府資金調達法案をかろうじて可決できる日数、との見方を強めていた。

だが現在は、こうした審議時間の大半はシリアへの軍事介入を承認するかどうかの議論にあてられる可能性が高い、とアナリストは指摘する。

米国の債務と連邦政府の赤字の削減方法をめぐって民主党と共和党との意見に依然大きな開きがあるなか、政府の自動歳出削減に取って代わり、債務上限を引き上げるような包括的合意が両党間でなされる確率は大幅に低下した。

グッゲンハイム・セキュリティーズ(ワシントン)の政治アナリスト、クリス・クルーガー氏は「シリア(問題)は非常に込み合った日程をめちゃくちゃにした」とし、「(期限を)短期的に延長する可能性が高まったといわざるを得ないと思う」と述べた。

米財務省は先週、政府が支払い義務を引き続き果たせるようにするためには、16兆7000億ドルの連邦政府の借り入れ上限を10月半ばまでに引き上げることが必要、との見方を示した。

多くの共和党下院議員は、債務上限引き上げを切り札に民主党と財政交渉を進める方針を表明してきた。だが、オバマ大統領が議会にシリアへの軍事介入の承認を求めたことで、少なくともしばらくは財政議論は後回しにする必要が生じた。

シリア問題は、2─3カ月に相当する政府資金の調達と借り入れを可能にする短期延長案に共和党が合意するための便利な口実となりうる。

ポトマック・リサーチ(ワシントン)の主席政治ストラテジスト、グレッグ・バリエール氏は「議会は自動歳出削減の終了、あるいは債務上限の引き上げに関して合意に近づいていないため、今回のシリア危機は皮肉にも、全員にちょっとした口実を与える可能性がある。議員はシリア問題に専念していたと正当な理由を主張することができる」と説明。今回の問題で「予算については、暫定措置でしのぐ可能性が高まる」と述べた。

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