[3日 ロイター] - 全米小売業協会(NRF)は3日、2013年の米年末商戦の小売売上高の伸びが、前年を上回ると見込んでいることを明らかにした。
景気への懸念が消費に水を差す可能性はあるものの、NRFは11―12月の小売売上高を前年比3.9%増の6021億ドルに達すると予想。増加率は前年の3.5%を上回る見通しだ。
ただ、2011年と2010年の5%超の伸びには及ばない見込み。10年間の平均は3.3%の増加だった。
この見通しは、連邦政府機関の閉鎖が解決されたものと想定した数字。NRFのマシュー・シェイ最高経営責任者(CEO)は、現時点でほとんどの消費者に影響は及んでいないとの見方を示したが、「期間が長引けば、より広い範囲の景気やホリデーシーズンの小売売上高に影響が出る可能性がある」と述べた。
NRFによると、年末商戦は小売業の年間売り上げの20―40%を占める上、産業全体においても20%を占めるため、この時期は小売業者にとって重要な意味を持っている。
NRFの電子商取引部門は、年末商戦のオンライン販売売上高が13─15%増加し、最大820億ドルに達するとみている。前年の約11.1%増を上回る見通し。
NRF以外の主要団体の年末商戦小売売上高の予想は、ショッピングセンター国際評議会(ICSC)が3.4%増、調査会社ショッパートラックが2.4%増となっている。
*内容を追加しました。
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