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ベネズエラ首都に超高層「スラム街」、3000人に安全を提供

4月2日、ベネズエラの首都カラカスにある45階建ての超高層ビル━━。ヘリコプター離着陸場を備え、アビラ山の素晴らしい眺めが臨めるこのビルは、おそらく世界で一番高い「スラム街」なのだ。2月撮影(2014年 ロイター/Jorge Silva)

[カラカス 2日 ロイター] -ベネズエラの首都カラカスにある45階建ての超高層ビル━━。ヘリコプター離着陸場を備え、アビラ山の素晴らしい眺めが臨めるこのビルは、おそらく世界で一番高い「スラム街」なのだ。

開発主の名前から「デービッド・タワー」と呼ばれる同ビルは当初、金融センターになるはずだったが、開発主が死亡し、ベネズエラの金融危機後の1994年ごろから工事が中断、完成には至らずに放置されている。

2007年から貧困者が不法占拠し始めたが、当時のチャベス政権も見て見ぬふりをしていた。今では約3000人がこのビル内で生活している。

カラカス市民の多くは盗人のすみかだと考えているが、同ビルの住人たちにとっては、犯罪が多発する市内のスラム街から救い出してくれた安全な場所だという。

ビル内の廊下は掃除が行き届き、規則の張り紙や業務表が至る所に掲示され、自治会のような組織も存在する。住人は自分たちで配管や電気、水の供給システムを整え、店舗や歯科医院、美容室までそろっている。24時間の警備を保障するため、居住する家族は毎月200ボリバル(約3300円)を支払っている。

2010年に市内のスラム街から、夫と子ども5人と一緒にこのビルの27階に越してきたというタイス・ルイスさん(36)は「ここは、外よりもかなり治安が良く、犯罪も少ない」と満足げに話した。

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