[北京 28日 ロイター] - 米ポップ歌手レディー・ガガさんがチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と面会し、意見交換を行ったことについて、中国政府は「国民を激怒させた」と批判した。
ガガさんは、インディアナポリスで開かれた全米市長会議でダライ・ラマと対談。26日にツイッターとインスタグラムにダライ・ラマとのツーショット写真を投稿したところ、中国のインターネット利用者から怒りや批判の投稿が殺到した。
ビデオによると、意見交換では貧困者への思いやりや心の健康などについて対話が行われた。中国はダライ・ラマを独立を目論む危険人物と位置付けており、対談後、中国のマイクロブログには「レディー・ガガよ、あなたは二度と中国に来ることはないだろう」などのコメントが投稿されたほか、わいせつな言葉や呪いの言葉なども見られた。
中国外務省の洪磊報道官は定例会見で「ダライ・ラマがどのような人物で、国際的に何をしているかについては世界で広くコンセンサスができている。当該事象(対談)後に中国のネット上に寄せられている意見を見れば、国民の怒りが噴出していることが分かる」と述べた。
レディー・ガガは、ソーシャルメディアで中国からの反応には言及していない。
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