[6日 ロイター] - 国連中南米カリブ経済委員会(ECLAC)は、2022年に中南米・カリブ地域の貧困見通しが悪化したとする研究結果を公表した。ウクライナ紛争による経済混乱が原因とした。
それによると、中南米およびドミニカ共和国の今年の貧困率は人口の33%と昨年から0.9%ポイント上昇。極貧率は14.5%と0.7%ポイント上昇するとみられている。
燃料価格上昇、肥料と小麦の供給問題がウクライナ戦争で悪化してインフレが加速、飢餓が悪化している。このため地域の成長見通しが悪化しているという。
ECLACは地域で食料不安に陥る人が大幅に増加すると警告。「新型コロナウイルス禍前の水準を顕著に上回っており、迅速な回復の可能性が遠のいている」と指摘した。
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