[ベイルート 27日 ロイター] - レバノンで、夏時間への移行時期を巡り混乱が生じている。ミカティ首相は先に1カ月先延ばしすると表明していたが、27日になって29日夜の移行を閣議決定したと発表した。
イスラム教徒のミカティ氏は先週、例年は3月最後の週末だった夏時間入りを4月20日に変更すると発表した。イスラム教徒は現在、日中の飲食が禁じられるラマダン(断食月)期間中。夏時間になると1時間長く断食しなければならなくなるため、移行先延ばしはイスラム教徒からの「人気取り」が目的だったとみられている。
これに対しキリスト教関係者や学校、報道機関、企業が反発し、今月25日夜に夏時間入り。国内に二つの時刻が混在する事態となっていた。
ミカティ氏は29日の夏時間入りが「冷静な議論」の末に決定されたもので、準備に48時間が必要だと説明している。
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