[21日 ロイター] - 米住宅建設大手・レナーは21日、価格高騰と金利上昇で買い手が遠のきつつあるとし、住宅需要の減速を警告した。
通年の引き渡し予想は約6万8000戸に据え置いたが、現時点でいかなる予想をしても「推測」になるとした。
スチュアート・ミラー会長は「利上げと量的引き締めによってインフレを抑制するという米連邦準備理事会(FRB)の方針は、一部の市場で販売を減速させ、全米で価格上昇を停滞させ始めている」と述べた。
FRBは先週、1994年以来の大幅利上げを決定。米国で最も利用されている住宅ローンの金利は、週間の上げ幅として過去35年間で最大を記録した。
レナー幹部は第2・四半期決算発表後のアナリスト会見で、需要を支えるため、一部住宅価格の引き下げが必要になる可能性があると説明した。
受注は2四半期連続で一桁の伸びにとどまり、減速の兆しを示した。
それでも、住宅価格上昇や堅調な需要を背景に、利益は13億2000万ドル(1株当たり4.49ドル)と、アナリストによる1株利益予想の3.96ドルを上回った。
売上高は83億6000万ドルで、こちらも予想の80億8000万ドルを上回った。
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