[上海 11日 ロイター] - 世界最大のパソコン(PC)メーカーである中国のレノボ・グループ(聯想集団)が11日発表した第1・四半期(4─6月期)決算は、利益が市場予想を上回った。新型コロナウイルス流行に伴う行動規制を背景に在宅勤務向けの需要が引き続き堅調だった。
利益は119%増の4億6600万ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト6人の平均予想である3億4523万ドルを上回った。
売上高は27%増の169億ドル。アナリスト予想は160億ドルだった。
レノボは、IT(情報技術)関連支出の回復が需要増につながっており、同社製品の平均価格上昇を支えていると説明。PC市場全体の規模拡大が向こう5年は続くと予想した。
レノボの楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)は発表文で「デジタル・インテリジェント転換の加速は世界的に大きな市場機会を生み出した」と指摘。「当社は今後も研究開発(R&D)投資を増やし、向こう3年で倍増を目指す」と表明した。
調査会社カナリスの先月の報告書によると、4─6月期の世界のパソコン出荷台数は前年同期比13%増の8230万台となり、デスクトップが2019年第4・四半期以来の増加となった。
レノボのシェアは24.4%で首位を維持した。
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