[ソウル 27日 ロイター] - 韓国の電気自動車(EV)用電池大手、LGエナジー・ソリューション(LGES)が27日発表した第1・四半期決算は24%の減益と、予想ほど利益が落ち込まなかった。
半導体不足で生産が低迷したが、米EV大手テスラ向けの円筒型電池の販売が好調だった。
営業利益は2590億ウォン(2億0501万ドル)。前年同期は3410億ウォンだった。
リフィニティブ・スマートエスティメートによると、市場予想は1410億ウォンだった。
売上高は2.1%増の4兆3000億ウォン。
「原材料コストの上昇、現在続いている世界的な半導体不足、ロシアとウクライナの軍事紛争や新型コロナウイルス流行に伴う断続的なロックダウン(都市封鎖)を背景とする供給網の混乱」で売上高の伸びが抑制された。
今年の設備投資予算は7兆ウォンに引き上げた。2月に発表した6兆3000億ウォンから10%以上増額した。
2025年までに年間生産能力を約520ギガワット時に引き上げる計画。約730万台のEVに電池を供給できる。今年末までに約200ギガワット時の生産能力を確保する。
アナリストは、テスラの上海工場が新型コロナ感染防止対策で操業停止となったため、LGESの第2・四半期の業績に悪影響が出る可能性があると指摘している。
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