June 19, 2019 / 5:35 AM / in 3 months

焦点:国内大手生保5社、さらなるドル安見込みつつ静観姿勢

 6月19日、国内大手生保は、さらなるドル安・円高を見込み、静観姿勢を保っていることがロイターの聞き取り調査で明らかになった。写真は日本円紙幣と米ドル紙幣。2013年2月に撮影(2019年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 19日 ロイター] - 国内大手生保は、さらなるドル安・円高を見込み、静観姿勢を保っていることがロイターの聞き取り調査で明らかになった。米利下げ観測が強まるなかで、ドルは一時107円台まで下落したが、依然として各社の想定内であり、予想レンジ修正の動きもまだ見られない。年初来安値の104円に接近するような一段の円高が進む局面で、ドル買いを考えているとの声が聞かれた。

日本生命では「一時的には、さらに円高が進む可能性もある」としつつも、現時点ではドルが100─120円のレンジで推移するとの従来シナリオの変更が迫られるとは判断していない。一時的な円高進行の可能性を視野に入れつつ「米中(の貿易)協議や米連邦準備理事会(FRB)の金融政策動向を見極めながら、慎重に投資を進めていきたい」(国際投資部長の都築彰氏)として、慎重に押し目買いを入れる意向を示した。

一方、第一生命(8750.T)は、従来は早ければ2020年後半にも米国経済がリセッション入りするリスクを見込んでいたが、「金融政策が予防的に支えてしまうので、そのリスクは大きく後退した」と見方を転換。しかし「ドル/円は110円を挟んで105─115円がコアレンジだと思っているので、今のところは想定内」として、従来の為替見通しを維持している。

同社外国債券部の松本浩一部長は「もう少し円高にいってもおかしくない」との見方を示した上で「その水準に行ったら絶対買うという意味ではないが、少なくとも105円か、1月にタッチした104円台とかが目安になる。(その水準をつけるに至った)材料や日柄も見て決める」と述べた。

かんぽ生命(7181.T)運用企画部の福嶋亮介担当部長も、年初来安値の104円をポイントとして挙げる。「今のドル/円水準は、まだ魅力的ではない。せめて1月につけた104円のあたり。ただし、それくらいの調整局面が来たところでオープン外債に行くとは決めておらず、その時に最も安いものに手を出すというのが基本スタンス。現状で言えば、為替と比べて株式の方が割安感がある」と話す。

住友生命は、従来予想よりも円高バイアスが強まったとの認識を持ちつつ、予想の見直しには至っていない。「米国が利下げする過程では、ドル/円は上値の重い展開が見込まれるが、予防的な利下げにより米国の景気底割れは回避されるだろう。従来の予想レンジ100─120円の下の方で推移する時間帯が多くなりそうだ」と、運用企画部の藤村俊雄部長は述べた。

明治安田生命も同様だ。運用企画部の中野康一部長は「(今年度の)レンジは100─115円、期末は110円を予想している。今は円高方向だが予想の範囲内。このあと105円を切るような展開になり、われわれの見通しとずれてきたら、当然水準感の見直しが必要になる」と話している。

植竹知子 取材協力:佐野日出之、竿代真一 編集:伊賀大記

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below