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イーライリリーがインスリン製剤の定価7割減額、注射式も値下げ

 3月1日、米製薬大手イーライリリーは、糖尿病治療に処方されるインスリン製剤の「ヒューマログ」と「ヒューマリン」について、今年第4・四半期から定価を70%引き下げると発表した。ユタ州プロボで2020年1月撮影(2023年 ロイター/George Frey)

[1日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは1日、糖尿病治療に処方されるインスリン製剤の「ヒューマログ」と「ヒューマリン」について、今年第4・四半期から定価を70%引き下げると発表した。

また同社は、注射式のインスリン「リスプロ」の価格を25ドルに下げるとともに、一部のインスリンに関する患者の自己負担額を月間35ドルに抑える現行プログラムを拡大し、米国内の薬局の約85%で適用されるようにする。

バイデン大統領は、大半の国民がインスリンの自己負担額を35ドルまでとする制度を設け、メディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険)の加入者にこれを利用してもらえる取り組みを推進中。議会の中からも、この措置を法制化しようとする動きが出ている。

こうした中でイーライリリーのデーブ・リックス最高経営責任者(CEO)はCNNのインタビューで「議会が行動を起こしたり、医療制度全般で標準化されたりするのを待つこともできるが、われわれは自発的にこれ(35ドルの上限)を導入しようとしている」と語った。

同社の価格改定により、米国全体で約200万人がインスリンの費用を支払えるようになる可能性がある。現状でもメディケア加入者の多くは負担額が月間35ドルないしそれ未満となっているが、民間医療保険加入者のおよそ2割と、医療保険未加入者のインスリン使用患者の17%が今回の恩恵を受けそうだ。

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