December 26, 2017 / 1:03 AM / 7 months ago

アングル:出遅れた「ダウの犬」を買え

[サンフランシスコ 22日 ロイター] - ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N)やスポーツ衣料品のアンダーアーマー(UAA.N)など、今年の米株式市場で最も低迷した銘柄は、来年には大幅な上昇が見込めるかもしれない──。こうした期待から、一部のファンドマネジャーは年末のポートフォリオリオ調整で出遅れ株に買いを入れている。

 12月22日、ゼネラル・エレクトリックやスポーツ衣料品のアンダーアーマーなど、今年の米株式市場で最も低迷した銘柄は、来年には大幅な上昇が見込めるかもしれない。NY市のウォール街で昨年12月撮影(2017年 ロイター/Andrew Kelly)

「売り叩かれた銘柄を買う逆張り戦略をとれば、良い1年を送れるかもしれない」と語るのは、ソラリス・グループの最高投資責任者、ティム・グリスキー氏だ。

同氏はここ数カ月、GE株を買い進めてきた。GEは石炭・天然ガス産業から再生可能エネルギーへの転換に苦闘しており、株価は今年45%も下落した。グリスキー氏は、GEが再び成長軌道に乗るか、複数の企業の分割されると予想している。

実際、2016年に最もアンダーパフォームした医薬品のバーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX.O)や遺伝子解析機器のイルミナ(ILMN.O)はいずれも今年、69%以上反発している。

ロングボウ・アセット・マネジメントの運用責任者、ジェーク・ダラーハイド氏は今月、顧客ポートフォリオの見直しに際し、クローガー(KR.N)などのスーパーマーケット株を買い増した。

スーパー株は、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)が6月に自然食品スーパーのホールフーズ・マーケットを買収して以来、低迷していた。

ダラーハイド氏は「食品スーパーは地元密着型で、インターネット向きではない」とし、アマゾンのようなネット通販と競合しないと見る。

投資家は毎年、ダウ工業株30種平均の中で最も配当利回りが高く、割安な「ダウの犬」銘柄を買う戦略をとる。現在、そうした銘柄にはベライゾン・コミュニケーションズ(VZ.N)、IBM(IBM.N)、エクソン・モービル(XOM.N)などが含まれ、いずれも配当利回りは3.7%以上だ。

この3銘柄は年初の時点でもダウの犬で、今年はアンダーパフォームに終わった。ただ、昨年末に同様の戦略でボーイング(BA.N)やキャタピラー(CAT.N)、シスコ・システムズ(CSCO.O)を買っていた投資家は成功している。ボーイング株は2倍近くになり、キャタピラーは64%、シスコは28%それぞれ上昇した。

ナイキ(NKE.N)は昨年19%下落しダウ採用銘柄で最も下げがきつかったが、今年は盛り返し25%値を上げた。

ナイキとの競争が激化しているアンダーアーマーは年初から48%落ち込み、値下がり率はS&P総合500種で下から3番目だ。昨年1月時点では大半のアナリストが「買い推奨」とし誰も売りを勧めていなかった。現在はほとんどが「中立」としている。

また昨年末時点で最もアナリストの評価が低かったS&P500の10銘柄のうち、4銘柄は今年、同指数の上昇率(20%)を上回っている。ベリサイン(VRSN.O)は53%高、エマーソン・エレクトリック(EMR.N)は24%高だ。

(Noel Randewich記者)

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