December 17, 2018 / 10:39 AM / 6 months ago

マレーシア政府、ゴールドマンを刑事訴追 1MDB資金流用問題で

[クアラルンプール/ニューヨーク 17日 ロイター] - マレーシア政府は17日、政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)を巡る汚職・資金洗浄疑惑捜査に関連して、米金融大手ゴールドマン・サックス(GS.N)を証券関連法違反の疑いで刑事訴追した。

 12月17日、マレーシア政府は、政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)を巡る汚職・資金洗浄疑惑捜査に関連して、米金融大手ゴールドマン・サックスを証券関連法違反の疑いで刑事訴追した。写真は1MDBのロゴ、2015年7月撮影(2018年 ロイター/Olivia Harris)

マレーシアのトミー・トーマス法務長官は声明で、1MDBから27億ドルを流用した疑いでゴールドマンと同社の元社員2人を含む4人の個人に高額の罰金を求刑し、4人には最大10年の禁錮刑を求める方針を示した。

1MDBは少なくとも6カ国で調査の対象となっており、3件の債券発行を通じて65億ドルの資金を調達した際に引受機関となったゴールドマンの役割も調査の対象となってきた。ゴールドマンがこの問題で刑事訴追されたのは初めて。一貫して不正を否定している。

ゴールドマンの広報担当マイケル・デュバリー氏は文書で「マレーシアの前政権と1MDBの一部メンバーは、調達した資金の使途についてゴールドマンなどにうそをついた」と主張。「1MDBは、各取引について仲介人はいないと文書で明示していた」とした。

1MDBはナジブ前政権が2009年に設立。米司法省によると、2009年から14年にかけて1MDB高官らが推定45億ドルの資金を流用した。

デュバリー氏は、訴追前に事情を説明する機会は与えられなかったとし、法廷で争う考えを示した。ゴールドマンの「世界的な事業遂行能力」に影響はないという。

同社の株価は2.8%安で終了した。

トーマス法務長官によると、刑事訴追された4人は「ゴールドマン・サックスがアレンジと引き受けを担当した1MDB子会社の債券3本で調達した資金から27億ドルを不正に流用するため、虚偽の文書もしくは誤解を招く文書の作成を依頼・ほう助した」という。

訴追された個人のうち、ゴールドマン・サックスの元バンカー、ティム・ライスナー、ロジャー・ウン両被告の弁護士のコメントはとれていない。米司法省は11月1日に両被告を起訴したことを明らかにしている。1MDBの元従業員ジャスミン・ロー被告の所在は不明。実業家のジョー・ロウ被告は無罪を主張している。

アナリストらは、ゴールドマンが債券引き受けで得た6億ドルの手数料収入などに関して罰金が求刑されることは予想の範囲内だったとみている。同社は訴訟関連の引当金を最大10億ドル積み増すとみられている。

投資銀行サンドラー・オニール&パートナーズの首席株式アナリスト、ジェフ・ハート氏は「ゴールドマンの株価に既に大部分が織り込まれている」と指摘。「マレーシアは何カ月も前から刑事訴追の可能性を示していた」とした。

UBSのアナリスト、ブレナン・ホーケン氏はリポートで、ゴールドマンの売上高のうち東南アジアは15%を占めるため、この問題で同社の信用に傷が付けば東南アジアの収入にとってリスクになると分析した。

*内容を追加しました。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below