[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米検察当局は暗号資産(仮想通貨)取引所マンゴー・マーケッツを利用して約1億1000万ドルを盗もうとした男を詐欺と価格操作の罪で起訴した。
マンハッタン連邦裁判所に提出された訴状が27日公開された。それによると、アブラハム・アイゼンバーグ被告はマンゴー・マーケッツの仮想通貨「マンゴー」に関連する先物取引を行い、他の投資家の仮想通貨を不正に引き出した。
同被告は10月11日に2つのアカウントを使い、マンゴーと米ドルに連動するステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の相対価値に基づく先物の売買を同時に行った。USDCに対するマンゴーの価格をつり上げ、これを担保に別の仮想通貨を不正に引き出した。
アイゼンバーグ被告はこれらの取引を行ったことを認めた上で、これによりマンゴー・マーケッツは債務超過になったと10月15日にツイートしている。また一連の行動は市場における合法的な活動とも主張した。
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