[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日発表した3月の企業在庫は前月から横ばいと、市場予想の0.1%増を下回った。卸売と製造業の増加を小売業の落ち込みが相殺した。
2月は0.6%増だった。
在庫は国内総生産(GDP)の重要な構成要素となる。
3月の内訳は、小売業が0.5%減と、6カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。4月に発表された速報値の0.4%減から下方改定された。2月は0.4%増加していた。
小売業のうち、自動車は1.1%減。速報値の1.0%減から下方改定された。2月は0.8%増だった。
GDP算出に使われる自動車を除く在庫は0.1%減だった。2月は0.2%増加していた。
卸売業と製造業はともに0.3%増だった。
4月28日に発表された第1・四半期GDP速報値は年率で2.3%増。在庫投資はGDPを0.43%ポイント押し上げる方向に働いた。
同時に発表された3月の企業売上高は前月比0.5%増だった。2月も0.5%増加していた。3月の売り上げペースで在庫を使い切るまでの期間は、1.34カ月。2月は1.35カ月だった。