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UPDATE1: 三井不動産<8801.T>の09年4─6月期、大型分譲住宅寄与で31.8%営業増益

 [東京 30日 ロイター] 三井不動産8801.Tは30日、2009年4─6月期について、連結営業利益が356億2800万円(前年同期比31.8%増)になったと発表した。分譲住宅部門で大型物件が竣工したことが背景にある。これは期初の段階で織り込んでいたため、2010年3月期の連結営業利益見通し1500億円(前年比12.6%減)は変更していない。

 これまでマンション事業は厳しい環境にあったものの、価格面、供給面でいずれも調整が進み、「本格的とまではいかないながら、マンション販売については回復の兆しが出ている」(蔵本誠三常務)という。新規の大型物件竣工により4─6月期末の在庫は前年同期比で139戸増の1058戸となったが、売れ行きが順調であることから、期末にかけて在庫は減少するとしている。

 一方、オフィスビル事業は、厳しさが増してきた。2009年6月末時点で同社の首都圏オフィスビルの空室率は3.1%と、3月末時点の2.5%から0.6%上昇。新規賃貸物件が寄与しているため、賃貸部門全体は強含みとなっているものの、当面は空室率の上昇傾向は変わらないとみており、「期初に予想したよりも厳しい状況で、今期末は3%台を想定している」(蔵本常務)という。直近で最も悪化したのは「2003年問題」が注目された03年9月末の5.8%だった。

 蔵本常務は「(マンションなどの)分譲住宅には動きが出てきたが、ビルの収益環境は厳しい。ただ、これらは通期の予想数字に織り込んでいる」と述べた。

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