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再送:〔ポイント分析〕バーナンキFRB議長の再任で不透明要因が1つ解消、課題は山積

*見出しを修正して再送しました。

 [ワシントン 24日 ロイター] オバマ米大統領がバーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長を再任する決断を下したことは、依然として先行き不透明感の強い金融市場から、不確定要因を1つ取り除くことになる。

 市場関係者はバーナンキ議長について、金融危機に対処するため積極的な救済策を打ち出したことを評価している。危機克服に向けてバーナンキ議長が取った対策は完璧なものではなかったかもしれないが、危機の深刻化を食い止めることに成功したと受け止められている。

 一方、バーナンキ議長に対しては、住宅や信用市場のバブルをもっと早く察知し、早期に対策を取るべきだったと批判する声もある。2年前に金融危機が広がる兆しを見せ始めた際、議長はサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題が世界的な金融危機を招きかねないことを認識するのが遅れたという事実がある。

 しかし、バーナンキ議長が新たに生み出した手法も含め、あらゆる手段を駆使して市場の崩壊を食い止めたことで、議長に対する市場の信任は高まった。

 エコノミストを対象に実施されたいかなる調査でも、バーナンキ議長の再任を支持する声が圧倒的で、オバマ大統領が議長交代を決めたとすれば(特に、後任にサマーズ国家経済会議委員長が指名された場合など)、市場は間違いなくネガティブな反応を示したと予想される。

 ゼファー・マネジメントのマネジングディレクター、ジム・アワド氏は「バーナンキ議長は非常に前向きに受け止められている。彼は米経済を不況から救い出し、経済は回復している」と指摘している。

 <厳しい議会の視線>

 だが、米政府関係者の間では、バーナンキ議長に対する評価は必ずしも高くはない。特に議会では、FRBは権限を逸脱し、金融政策と財政政策の垣根をあいまいなものにしたとの批判的な声が多い。

 バーナンキ議長は2008年3月にJPモルガン・チェースJPM.Nがベアー・スターンズを破格の安値で買収するのを支援した際、納税者の資金をリスクにさらしたとの批判を浴びたほか、同年9月にリーマン・ブラザーズを破たんさせたこと、その直後にアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に巨額の資金を注入したことなどをめぐっても、その妥当性についてさまざまな議論が巻き起こった。

 バーナンキ議長によるそれらの決定は党派を問わず議員のいら立ちを招き、議会はFRBに厳しい視線を向けている。

 もっとも、上院で行われる投票ではバーナンキ議長の再任が承認される可能性が高い。しかし、再任に向けた公聴会では再び厳しい質問が浴びせかけられそうだ。

 実際、FRBの金融政策を政府監査院(GAO)の監査対象とする法案には数多くの議員が賛成したが、バーナンキ議長は、そうなればFRBの任務遂行能力が損なわれるとして強硬に反対した。

 <山積する政策課題>

 バーナンキ議長にとって、今後の道のりは決して容易なものではない。

 金融危機の最悪局面は過ぎ去ったもようで、多くのエコノミストはリセッション(景気後退)が終わりつつあると考えているが、今後は金融市場に混乱を招くことなく、いかにして前例のない緊急貸し出しプログラムを打ち切り、金利を正常な水準に戻すかという課題が待ち構えている。

 FRBの政策転換が早過ぎれば景気回復の芽を摘んでしまう恐れがある一方、市場に注ぎ込んだ大量の資金の吸収で後手に回れば急激なインフレを招きかねない。

 今のところは、オバマ大統領はバーナンキ議長が難しい課題をうまくこなすことができると確信しているし、投資家も今のところそう期待している。

原文参照番号[nN24175914](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nN24175914]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)

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