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〔チャイナマネー〕A株のMSCI指数採用見送り、改革加速の契機に
2015年6月11日 / 05:33 / 2年後

〔チャイナマネー〕A株のMSCI指数採用見送り、改革加速の契機に

[香港 11日 ロイター] - 株価指数を開発・算出するMSCI は、中国A株の新興市場指数への組み入れを見送った。市場関係者は、中国政府はこれをきっかけに、外国人による投資を一段と促すべく改革を加速するとみている。

FTSEラッセルが2週間前、中国A株を含んだ過渡的な指数を2本ローンチしたこともあって、MCSIは今度こそA株を採用するとの期待感が強かった。それだけに市場関係者の失望も大きい。

中国政府はこのところ市場改革を加速しているが、MSCIは外国人の投資を妨げている障壁を取り除くための一段の措置が必要と説明する。

MSCIは今回、中国A株の採用を見送った理由として、投資枠の付与プロセスや資本移動の制限、受益所有権などの問題を挙げている。

ゴールドマン・サックスによると、主な問題の1つは、A株時価総額の41%に当たる深セン上場株に外国人がアクセスできないことだ。

ゴールドマンのアナリストは「深センと香港の株式相互取引が近い将来に発表され、15年第4・四半期にも稼働する可能性がある。そうなれば、MSCIもA株採用を検討するかもしれない」と話す。

MSCIは、中国A株採用の是非については2016年に再度検討すると表明。定例の見直し以外でも検討を行う用意があるとした。

<外国人の警戒感払拭が課題に>

しかし、中国が開放を加速しても、肝心の外国人投資家はなお、市場に関する知識不足や規制を背景に人民元建て資産の取得には慎重だ。

人民元はすでに世界で5位の決済通貨であり、中国は世界第2位の経済大国だ。それでも、グローバルファンドの多くは、人民元建て資産に対するエクスポージャーがゼロか、あるとしてもごくわずかだ。

上海に本拠を置くファンド専門コンサルタント、Zベン・アドバイザーズによると、カナダ年金基金投資委員会(CPPIB)が現在、人民元資産に振り向けているポートフォリオの比率はわずか1%という。

Zベン・アドバイザーズは、A株はいずれグローバル指数に採用されると指摘。残る課題は、世界の投資コミュニティーが中国と人民元をアセットクラスとして認めるのかどうかという点だ、としている。

HSBCによると、MSCI新興市場指数に連動する運用資産の残高は2014年半ば時点で1兆7000億ドル。同指数に連動するETF(上場投資信託)の運用資産残高は今年、4500億ドルに達した。

*MSCI新興市場指数に連動するETFの運用資産残高の推移:

link.reuters.com/res84w

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