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ギリシャ暫定内閣が正式発足、急進左派連合党首は反緊縮の撤回を拒否 

 [アテネ 17日 ロイター] 来月の再選挙が決定したギリシャで17日、ピクラメノス暫定首相率いる選挙管理内閣が正式に発足した。

 陣容は実務者などテクノクラートで主に構成されており、財務相には財務省幹部のザニアス氏、外相にはモリビアティス氏がそれぞれ就任した。

 ザニアス氏はこれまでユーロ圏財務相会合や、支援策・債務交換をめぐる協議に参加した経験がある。

 ピクラメノス暫定首相は初の閣議で、再選挙までの1カ月間の給料の支払いはないとし、経費もできるだけ節減するよう要請した。

 また5月6日の総選挙の選出議員による議会がこの日、初めて召集された。ただ、再選挙に向け、議会は週内には解散される見通し。

 ギリシャ急進左派連合(SYRIZA)のツィプラス党首は同日、来月の再選挙では同党が大きく議席を伸ばすとの見方を示し、緊縮財政への反対撤回をあらためて拒否した。

 急進左派連合は反緊縮を掲げ、先の総選挙で第2党に躍り出たが、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)からの支援策を支持する主要政党や債権者からは、緊縮措置を拒否すれば支援は打ち切られるとの警告が相次いでいる。

 ツィプラス党首は党内の議員に対し「彼らは急進左派連合を降伏させるために脅かしている。われわれは決して屈しない」とし、「支援策を救うような政権には絶対参加しない」と言明した。

 また有権者の緊縮反対ムードは変わらないとし、再選挙では同党が議席を2倍に増やすとの見方を示した。

 最新の世論調査によると、急進左派連合は支持率24.5%でトップに立っている。ギリシャでは、規定により第1党にさらに50議席が上積みされる。

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