[ベルリン 26日 ロイター] 26日に公表されたドイツの調査会社フォルサの世論調査によると、来年9月の総選挙で3期目を目指すメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の支持率が約7年ぶり高水準に上昇した。
ただ、CDUが連立を組む自由民主党(FDP)の支持率は低下し、連立維持が不透明な情勢となった。
フォルサがRTLテレビとシュテルン誌向けに実施した週間調査によると、CDUと姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)の支持率は3ポイント上昇して41%と、2006年3月以来の高水準となった。
一方、FDPの支持率は1ポイント低下の4%となり、議席獲得に最低必要な5%を下回る見通しとなった。
中道左派の野党、社会民主党(SPD)の支持率は横ばいの27%、緑の党は1ポイント低下の13%で、両党合わせて40%となった。左派党は横ばいの8%だった。
現時点で選挙が行われた場合、メルケル首相率いる中道右派連合も中道左派野党も過半数は獲得できない見通しで、専門家は、来年9月の総選挙では保守派とSPDによる大連立が成立する公算が大きいとみている。保守派と緑の党による連立となる可能性もあるという。
他の世論調査でもメルケル首相の政党に対する底堅い支持を示す結果となっており、23日のビルト日曜版に掲載されたエムニドの調査では、CDU/CSUの支持率は過去3週間にわたり40%で安定、FDPは4%となった。中道左派の支持率は41%で、内訳はSPDが28%、緑の党が13%となった。