[ロンドン 20日 ロイター] - 外国為替指標レートの不正操作疑惑をめぐり各国当局が進めている捜査で、複数のトレーダーが利益を最大化し、損失を最小限に抑えるために結託していたという証拠が見つかった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が捜査に詳しい関係者の話として伝えた。
証拠となるのは電子チャットルームで交わされたメッセージで、異なる銀行のトレーダーが顧客からの注文に関する情報を共有し、そこから利益を得るために自己勘定取引について順番を決めることで合意したことを示したもよう。
英金融行動監視機構(FCA)は同報道についてコメントを控えた。
チャットルームは、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)などの指標金利や外為指標レートの不正操作に関する捜査で当局から注目されるようになった。
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