[東京 8日 ロイター] - 菅義偉官房長官は8日午前の会見で、安倍政権の経済政策であるアベノミクスの三本目の矢が十分ではないとの評価について、成長戦略はすぐに実行できるものは少ないのも事実だとしたうえで、具体的に動かす状況を作っており、「着実に効果があげられる年になってきていると思う」と語った。
菅官房長官は先の国会で産業競争力強化法などが成立したことをあげ、成長戦略を具体的に動かす状況になっていると指摘した。さらに、デフレ脱却と財政再建の2つを達成できるよう全力で頑張りたいとの考えをあらためて示した。
2月に行われる東京都知事選挙の候補者に関しては、現時点で自民党の東京都連と党本部で調整中だとした。舛添要一元厚生労働相の出馬が伝えられていることについては、「(舛添氏は)国際政治学者だが、単なる学者ではなく、厚生労働大臣として厚生労働行政にも貢献された方だと思っている」と語った。
石田仁志
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