[東京/セントルイス 25日 ロイター] - 25日からウェブサイトが停止され事実上消滅した状態となっている仮想通貨ビットコインの大手取引所、Mt.Gox(マウント・ゴックス)は同日、「当面、全ての取引を停止することを決定した」とする文書をウェブサイト上に掲載した。
「このところの報道、およびマウント・ゴックスの運営に対する潜在的な影響」を理由として挙げた。
文書はまた、「マウント・ゴックスは状況を注視しており、適切に対応する」としている。
東京に本拠を置くマウント・ゴックスは「異常な活動」が見られることを理由に今月に入りビットコインの引き出しの無期限停止を発表。25日にはウェブサイトが停止され、事実上消滅した状態となった。創設者の所在は不明、東京の事務所は抗議する利用者を除いてはもぬけの殻となっている。
マウント・ゴックスのマーク・カーペレス最高経営責任者(CEO)はこの日、マウント・ゴックスは消滅したのかとの質問に対し、電子メールで、「近く正式な発表を行う。マウント・ゴックスの事業は現在、転換期に差し掛かっている。他の関係者も関わっているため、現時点ではこれ以上のことは明らかにできない」と回答していた。
インターネット上で出回っている同取引所の「危機戦略」とされる文書は、74万4000以上のビットコインが「鍛造性に絡む窃盗」により失われたとしている。同文書はまた、マウント・ゴックスの債務は1億7400万ドル、資産は3275万ドルとしている。この文書が事実に基づいているかは確認はとれていない。
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