[フランクフルト 13日 ロイター] - 自動車産業による2013年の国際特許出願が4275件と前年比18%増加したことが分かった。世界知的所有権機関(WIPO)が13日発表した。排気ガス削減に向けた新技術開発の奨励が背景にあるとみられる。2012年は3606件だった。
WIPOは声明で「研究開発投資の拡大と並行して、自動車産業による最近3年間の国際特許出願は急増している」と指摘した。2013年の件数は、2010年の2322件と比べると84%増加したことになる。
世界の規制当局は自動車業界に対し、燃費の改善と二酸化炭素排出レベルの削減を求めており、業界はエンジン効率の改善や軽量化技術への投資を迫られている。
公開された特許出願1696件のうち、特許協力条約(PCT)に基づく国際出願で最も多かったのはトヨタ自動車 だった。これに日産自動車 、ホンダ 、独ダイムラー 、フォルクスワーゲン(VW) が続いた。WIPOのチーフエコノミストであるカーステン・フィンク氏は、このランキングが必ずしも企業の革新性の順位を示すものではないと述べたが、PCTは1件の出願書類で加盟国すべてに同時に出願したことになるため、この制度を最も活用した企業を示していることになる。
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