(1段落目の余分な語句を削除しました) [ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した4月の卸売物価指 数(PPI、最終需要向け財・サービス)は季節調整済みの前月比で0.6%上昇した。 食品や貿易サービスが上昇、伸びは2012年9月以来最大となり、一部でインフレ圧力 が出始めている可能性が示唆された。 予想は0.2%上昇。3月の0.5%上昇から加速した。前年同月比では2.1%上 昇と、前月の1.4%上昇から加速。2012年3月以来の上昇率となった。 食品・エネルギーを除くコア指数は前月比0.5%上昇。前年比では1.9%上昇し た。2012年12月以来の上昇率となった。食品・エネルギー・貿易を除く指数は前月 比0.3%上昇。 ピアポイント証券の首席エコノミスト、スティーブン・スタンレー氏は、「企業が値 上げを実施できない状況がここ数年続いていたが、景気が拡大していることを踏まえると 、価格が上昇する可能性があると予想することは妥当と考える」としている。 食品は前月比2.7%と急騰。上昇は4カ月連続で、2011年2月以来の大幅な上 昇となった。食品価格上昇の背景にはカリフォルニア州の干ばつがあり、特に食肉価格は 2003年10月以来の大きな上昇を記録した。 エネルギーは0.1%上昇、最終需要サービスは0.6%上昇した。個人消費、完成 品は共に0.7%上昇となった。 詳細は以下の通り。 (Nov 2009=100、前月比は季節調整後、前年比は原数値%) 4月 3月 2月 前年4月比 最終需要 0.6 0.5 -0.1 2.1 食品・エネルギー除く 0.5 0.6 -0.2 1.9 食品・エネルギー・貿易除く 0.3 0.3 0.1 N/A 最終需要財 0.6 unch 0.4 2.5 食品 2.7 1.1 0.6 4.9 エネルギー 0.1 -1.2 0.5 3.8 食品・エネルギー除く 0.3 0.1 0.2 1.4 最終需要サービス 0.6 0.7 -0.3 2.0 貿易 1.4 1.4 -1.0 1.8 輸送・倉庫 0.8 0.5 -0.2 2.5 貿易・輸送・倉庫除く 0.3 0.4 0.1 1.9 最終需要建設 0.4 unch 0.1 3.2 個人消費 0.7 0.6 -0.2 2.4 製品 0.8 unch 0.4 3.7 サービス 0.7 0.8 -0.3 1.9 完成品 0.7 -0.1 0.4 3.1 食品・エネルギー除く 0.3 0.1 0.1 1.9 民間資本設備 0.2 unch 0.1 1.3 中間需要・加工品 unch -0.2 0.7 1.5 食品・エネルギー除く 0.2 -0.2 0.6 0.7 中間需要・非加工品 0.4 -0.1 5.7 6.5 食品・エネルギー除く 0.9 0.5 -0.7 -0.4 中間需要サービス 0.1 0.4 0.2 1.2 中間需要建設 0.5 0.1 0.2 1.6 最終需要財の特定項目 住宅用天然ガス -1.6 6.3 4.6 12.9 ガソリン 1.8 -2.4 -1.1 2.7 ヒーティングオイル -3.6 -1.0 -3.9 5.3 処方せん薬 0.3 1.2 0.9 6.9 乗用車 -0.4 0.2 -0.2 0.1 小型トラック 1.4 -0.4 0.1 3.0 たばこ製品 unch unch unch 4.7 エコノミスト予想(ロイター調査) 最終需要(前月比) +0.2 pct 最終需要(前年比) +1.7 pct 食品・エネルギーを除くコア(前月比) +0.2 pct 食品・エネルギーを除くコア(前年比) +1.4 pct