[29日 ロイター] - 米巡回控訴裁判所は29日、ソフトウエア大手の米オラクル と独SAPの著作権侵害をめぐる訴訟で、オラクルがSAPから3億5670万ドルの損害賠償支払いを受け入れられなければ、再審理を請求すべきとの見解を示した。
オラクルとSAPの訴訟をめぐっては、オラクルがSAP傘下のトゥモローナウに著作権を侵害されたとして提訴。米連邦地裁の陪審団は2010年、SAPに対し13億ドルの支払いを命じる評決を下した。
その後、地裁判事はこれを覆し、SAPに2億7200万ドルの賠償支払いを命じたが、オラクルはこれを拒否していた。
サンフランシスコの第9巡回控訴裁判所はこの日、賠償額を2億7200万ドルとする地裁判事の判断は誤っていたとし、賠償額3億5670万ドルの受け入れ、もしくは再審理請求の選択肢をオラクルに提示するよう地裁に命じた。
オラクルの広報担当はコメントを差し控えた。SAPの広報担当は朗報とし、満足しているとコメントした。
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