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ドル/円に短期調整リスク、総裁講演が口実も=シティG 高島氏

[東京 12日 ロイター] - <シティグループ証券 チーフFXストラテジスト 高島修氏>

ドル/円は中期で110円を目指すと見るが、目先では調整が入る可能性もあり注意が必要だ。とりわけ、来週までの黒田東彦総裁の講演は、ドル/円の下振れ要因になるかもしれない。

前日に黒田総裁は安倍晋三首相と会談し、消費再増税問題を含めた経済問題を議論した。首相が12月に再増税を判断すれば、日銀の金融政策が強く拘束されるとみられる。今回の会談は、最終的に日銀の追加緩和の可能性を高めるのではないか。

一方、米2年債利回りが7月に記録した高水準に接近しており、これを抜けて上昇するようなら、米連邦準備理事会(FRB)による金利引き上げへの思惑が再び台頭しやすくなるだろう。

従来低下基調をたどってきた10年債利回りも上昇に転じており、株式市場は伸び悩み、新興国市場は調整色を強めている。米金利の上昇は、本質的には米ドル高要因だが、それが市場のリスク回避志向を高める場面では、一時的であっても円高の動きを誘発することがあるので注意したい。

こうした相場環境の中で黒田総裁は、本日を含め、来週末までに3回の講演を予定している。そこで楽観論を修正し、追加緩和のヒントを示唆することはないだろう。首相との会談直後に宗旨替えし、中銀の独立性を傷つけるような失態を黒田総裁がするとは考えにくい。

来週のFOMCを先取りしてドルロングを積み上げている短期投資家の中には、利食いのタイミングを計っている向きもあるようだ。追加緩和に関して新しい話が出てこなければ、ドル売りの口実にされる可能性もある。

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