[東京 17日 ロイター] - ロイターが民間調査機関の予測をまとめたところ、 9月貿易収支(原数値)の予想中央値は7770億円程度の赤字(前年同月は9432億 円の赤字)となる見通し。8月後半からの急速な円安進行で輸出入とも増加に転じると見 込まれるが、原油価格の下落で輸入価格上昇は抑制され、貿易赤字額は縮小する見通し。 赤字は27カ月連続。 輸出の予測中央値は前年比プラス6.8%。2カ月ぶりに増加が見込まれる。「数量 は一進一退で推移する一方、円安による価格押し上げ」(日本総研)が寄与するとみられ る。品目別では「スマートフォン向け電子部品輸出などにより数量面で押し上げ」(みず ほ総研)との指摘もあった。 輸入の予測中央値は前年比プラス3.0%。2カ月ぶりに増加する見通し。「原油価 格下落が円安による輸入価格上昇を相殺するほか、生産弱含み等を背景にエネルギー輸入 数量の減少が予想され、輸入金額の伸びは小幅にとどまるとみられる」(みずほ総研)と の指摘があった。 既に公表されている9月上中旬の貿易収支は7682億円の赤字だった。前年同期は 1兆0021億円の赤字だった。 輸出(%) 輸入(%) 収支(億円) 予測中央値 6.8 3.0 -7770 最大値 11.2 6.4 -5533 最小値 3.7 0.5 -9311 調査回答社数 26 26 26
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