[シャーロット(米ノースカロライナ州) 3日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁は3日、連邦準備理事会(FRB)があまりに多くの経済指標を見極めようとすることで、利上げが後手に回るリスクがあるとの見解を示した。
プロッサー総裁は講演後記者団に対し、「指標は次々発表され、良好なものもあれば、悪い結果を示すものもあるだろう。ただ、それによって政策決定プロセスを凍結していては、常に後手に回ることになりかねない」と語った。
さらに、利上げを過度に遅らせることでインフレ圧力が高まる恐れがあることが最大の懸念要因だと述べた。
また、金融政策をもっと明確に伝えるため、連邦公開市場委員会(FOMC)声明を根本から作成し直すべきとの考えを示した。ただ、恐らくそれが実現することはないだろうとも述べた。
プロッサー総裁は来年3月退任する。
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