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ECB量的緩和から3週間、市場では早くも「テーパリング」観測

[ロンドン 31日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)プログラムが始まってからわずか3週間。市場では早くも債券買い入れペースが年内にも緩められる可能性があるとの見方が出ている。

ECBは2016年9月まで、QEプログラム下で毎月600億ユーロの債券買い入れを行う意向だ。ただ、成長率もしくはインフレ率が上向いたり、資産価格が急激に上昇したり、債券が不足したりという要因が「テーパリング(量的緩和の縮小)」を促すのではないかとみられている。

DZ銀行のアナリスト、ヘンドリク・ロッド氏は「われわれはECBが早ければ今年下期にも買い入れペースの縮小を決定するとみている」と述べた。

一部アナリストはECBの理事会議事要旨にもそうした兆候が読み取れると指摘。1月22日の理事会では、出席者の大半が速やかな行動を取ることに賛成票を投じた一方で、一部メンバーが量的緩和は「不測の事態」でのみ行うべきと主張したことが分かっている。

また、ユーロ圏では最近、市場予想を上回る経済関連指標が相次いでいることもテーパリングに関する思惑を引き起こしている。

マークイットが発表した3月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は、総合指数が54.1となり、市場予想の53.6を上回り、2011年5月以来の高水準となった。また、インフレ率も少しずつプラス圏に戻ると予想されている。

元ECBオペ部門責任者のフランチェスコ・パパディア氏は「持続的な価格の安定を達成するためにこれ以上QEは必要ないと確信すれば、ECBは2016年9月よりも前にテーパリングを検討すると思う」と指摘。「しかし、そうした行動を取るまでに立ちふさがる壁は、少なくともQEを決断した際の壁と同じくらいの高さになるだろう」と述べ、予定期間を終える前のテーパリングは事実上の政策引き締めだと市場に受け取られるだろうと付け加えた。

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