[ワシントン/サンフランシスコ 26日 ロイター] - 米オバマ政権は26日、インターネット検索大手グーグル とソフトウエア大手オラクル が争っている著作権訴訟で、連邦最高裁にグーグルの上告を却下するよう求めた。裁判資料で明らかになった。
訴訟ではグーグルのモバイル端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」をめぐり、オラクルのプログラミング言語Javaの著作権保護がどの程度認められるかが争われている。控訴審は昨年、Javaの一部著作権を認めるオラクル勝訴の判決を下した。
これに対し、グーグルはライセンス費用を支払うことなくJavaを自由に利用できるはずだとして、上訴していた。
今回のオバマ政権の対応は、裁判所から意見を求められていたことに答えたもの。最高裁は6月の期限末までに審理を開くかどうか決定するとみられる。
グーグルは「(オバマ政権による)結論に失望した」との声明を発表。一方、オラクルは「ソフトウエアのイノベーションを促進する上で著作権保護の重要性を確認した」として、政権の判断を歓迎した。
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