for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

UPDATE 2-今年上半期の赤字額は過去最大、対米と対中の輸出金額が逆転

(内容を追加しました)

[東京 24日 ロイター] - 財務省が24日に発表した2013年上半期の貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は4兆8438億円の赤字となった。赤字は5期連続で、赤字額は1979年の統計開始以来、半期ベースで過去最大を記録した。これまでの最大は2012年下期の4兆0241億円。円安の影響が輸出より輸入により大きく出た。地域別では対米輸出が対中輸出を上回り、逆転した。

輸出は前期比4.2%増の33兆9574億円で、2期ぶりに増加した。輸入は同9.2%増の38兆8012億円で、7期連続で増加した。為替レート(税関長公示レート平均)は1ドル94.62円で、対前年比18.9%の円安だった。ドル建て比率が輸出の6割に対して、輸入が8割で、円安の影響が輸入により大きく出た結果、貿易赤字額が膨らんだ。

地域別では、対米輸出は前年比11.5%増の6兆2206億円で3期連続で増加した。一方、対中輸出は前年比0.6%減の5兆8379億円と、4期連続減少した。対米輸出が対中輸出を上回り、2009年上期に中国向け輸出額が米国向け輸出額を上回って以来、再び逆転した。

輸入原油単価は前年比9.6%上昇の6万5724円/キロリットルで、ドルベースでは同7.8%低下の110.4ドル/バレルだった。

<6月は12カ月連続で赤字>

6月の貿易収支(原数値)は1808億円の赤字となった。赤字は12カ月連続。輸出は円安効果や海外経済の持ち直しで増加したが、燃料輸入の高止まりで、貿易赤字基調が続いている。赤字幅は5月の9963億円から大幅に縮小したが、財務省では5月が大型連休で輸入が膨らむ傾向にある一方、6月が「上振れる傾向(黒字方向)」(財務省筋)に出やすいためと説明。貿易赤字基調に変化がみられるかはわからないとした。

輸出は前年比7.4%増の6兆0614億円で、4カ月連続で増加した。自動車(11.7%増)、有機化合物(53.4%増)などが増加した一方、船舶(46.9%減)は減少した。為替レート(税関長公示レート平均)は1ドル99.88円で、対前年比26.0%の円安だった。

このうち、米国向け輸出は前年比14.6%増で6カ月連続増加、中国向け輸出は同4.8%増で3カ月連続増だった。一方、低迷を続けてきた欧州連合(EU)向け輸出は前年比8.6%増となり、21カ月ぶりに増加した。ただ、輸出品目では船舶の寄与が大きく、基調として増加に転じたかは見極めきれない。

輸入は同11.8%増の6兆2422億円、8カ月連続で増加した。増加品目は、液化天然ガス(15.0%増)、半導体等電子部品(44.8%増)、原粗油(5.3%増)などだった。

輸入原油単価は前年比14.3%上昇の6万5740円/キロリットルで、ドルベースでは同9.3%低下の104.6ドル/バレルだった。

<「輸出伸び悩みの構図」続くとの声>

市場では、「輸出をみると、予想されていた通りに米国向けの自動車が堅調な数値となった。ただ、輸出全体でみると、円安により金額がかさ上げされているが、数量が伸びていない構図が依然として続いている。一部新興国や欧州の景気減速や製造業の競争力低下の影響もあるのだろう」(国内金融機関)との見方が出ている。

ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は1606億円の赤字。輸出は前年比10.3%増、輸入は同13.6%増だった。    *財務省の発表資料は以下のURLをダブルクリックしてご覧ください。   here

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up