[上海 16日 ロイター] - 16日付の中国証券報によると、中国政府は、国内の乳幼児用粉ミルクメーカーの再編を促すため、近く正式な提案を行う見通しだ。同紙が匿名の関係者の話と伝えた。
同紙によると、政府は粉ミルクメーカーの数を向こう5年間で、現在の約200社から50社程度に削減することを目指している。2018年までには、国内上位10社が国内市場の80%を占めるようになり、そのうち最大手の3─5社については、年商を50億元(約8億1800万米ドル)以上にすることを目指す、という。
同紙は、政府が主導する再編の動きから恩恵を受ける企業として、内蒙古伊利実業集団 など、具体的な企業名を挙げているが、詳細には触れていない。
アナリストは、粉ミルクメーカーの再編について、国内製品の消費拡大や食品の安全性をめぐる懸念払拭を目指す、より広範囲な計画の一環との見方を示している。
中国は先週、独占禁止法に違反する行動があったとして、ダノン やフォンテラ など複数の外国の粉ミルクメーカーに、罰金支払いを命じた。
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